「工事中は家を出なければいけませんか?」という質問をよく受けます。答えは、使う材料によります。化学系接着剤・ビニールクロス用糊・油性塗料を使う工事は、揮発性有機化合物(VOC)が室内に充満するため、施工中の居住は難しいです。自然素材だけを使う私たちの工事は、基本的に住みながら進められます。

住みながらリフォームできる家とできない家の違い

VOCとは何か

VOC(揮発性有機化合物)は、塗料・接着剤・建材から揮発する化学物質の総称です。トルエン・キシレン・ホルムアルデヒドなどが代表的です。短期的には頭痛・目の刺激・めまいを引き起こし、長期的な健康影響も指摘されています。特に小さな子どもや化学物質過敏症の方には影響が出やすいです。

自然素材施工でVOCが出ない理由

漆喰・珪藻土・無垢材・蜜蝋ワックス・リボス天然塗料は、いずれもVOCを含みません。漆喰の施工に使う水と石灰は、乾燥後に二酸化炭素を吸収して硬化します。リボス塗料の溶剤は亜麻仁油で、乾燥後は完全に無害です。施工中の臭いはほとんどなく、換気を普通にしていれば問題ありません。

住みながら工事を進める実際

私たちの施工では、1部屋ずつ順番に進めます。今日はリビングの壁を塗り、明日は寝室、という具合です。施工中の部屋は家具を移動しますが、他の部屋は普通に使えます。子どもが学校から帰ってきても、ペットがいても、基本的に問題ありません。実際に、施工中に「臭いがしない」と驚かれることが多いです。

住みながらが難しいケース

大規模な古民家リノベーションで、床下・屋根裏の工事が入る場合は、一時的に別の部屋に移動をお願いすることがあります。また、水回りの工事中はトイレ・洗面所が使えない時間帯が生じます。こういった場合は、工程表を事前に共有して、生活への影響を最小限にするよう計画します。

「工事中どうすればいいか」という不安は、事前の計画で解消できます。現地を見てから、具体的な工程をご提案します。まずご相談ください